G3のADHD(注意欠陥多動性障害)

日常
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ADHD(多動性症候群) | NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター

ここ数年でだいぶ認知度が上がりましたが、子供の発達障害として有名になったこの障害、大人にもあります。

性格? 病気? 障害?

自分が子供のころはもちろんこの病気は社会的に認識されておらず、落ち着きのない子供とかバカな子供とかのくくりで済まされてきたわけですが、大人になってもその状態だと、社会生活にどうしても問題が出てきます。

問題が出てくるといっても、原因が発達障害であるということがわからない限り、単純に人格であるとか業務遂行能力の問題ということになります。査定が下がる程度なら良いのですが、せっかく手に入れた仕事を失うことにもなりかねません。

そして当然本人の自覚も(多くの場合表面的だけれど)あるわけで、仕事の選び方や、友人との付き合いをはじめ、人生のあらゆる場面で、余計な悩みを抱えることになります。不幸にも自分の能力と仕事やパートナーとの折り合いが悪い場合、鬱病を発症する可能性も高いです。

自分が今抱えている鬱病は、以前所属していた職場の人間関係が原因なのですが、それ以前にも一度入院に至ったことがあります。2週間程度の入院だったのですが、その時の先生が、診断のとき、「君は病気で鬱なのか性格的に病的なまでに鬱なのかわからない」とおっしゃいました。それが妙に心に引っかかっていて、人格障害などを調べてはみたのですが、はっきり該当するものもなく、結局うやむやのうちにその時の治療は終わらせました。

その後、仕事もプライベートもそれなりに問題を抱えつつこの歳になったわけですが、今かかっている心療内科の先生がわりと良い先生なこともあって、社会生活は何とかなってました。鬱自体もほぼ問題ない程度で、気休め程度に薬を飲んでいるみたいな感じです。

異動で問題が再浮上

ところが、勤務先の工場閉鎖に伴う異動で、業務の質も量も負担が大きくなり、それに対応しているとどうしてもミスが頻発することになります。

業務設計する上で、作業者のミスを想定するのは当然なんですが、仕事なんだから人間にある程度の負荷がかかるのは、それはそれで当たり前です。自分は妙に仕事をしててミスが多い、というのは上司に事前に相談してあったのですが、それに対しては、量をこなすことで確率を下げる努力をしてくれればよいから、というありがたい指示。

そして、いざ仕事をしていて、そしてたくさんミスをして、何かこう違和感というか、納得いかないことがでてきました。

「ABCD」の順に画像データを並べる、という仕事で、「ABCC」にしてしまう、という間違いをする。しかも何度も。「これは一度ミスしている案件だから作業後しっかり確認しないと」とまで意識して仕事していながら、ミスが発生します。

ADHDにたどり着く

複雑な仕事でミスがあるのはある程度仕方ないのですが、言い訳もしようがないほどのミスを、しかも同じようなことを何度もやってしまうのはいくら何でもおかしいのでは?と、あらためてネットで検索を繰り返してようやく辿り着いたのが、ADHD。

これ成長するにつれなおっていく症状では?と疑問を抱きつつも、セルフチェックを4つ5つやって、ほぼすべて該当。かなり細かい項目のチェックもことごとく該当するのに驚き、そのリストを持ってかかりつけの精神科の先生に相談することにしました。

治療と効果

突然の話で、さすがに先生も少し不審な表情でしたが、いつも1分以内に終わる診察を30分以上かけて診察してもらい、投薬治療をすることになりました。一般的に2週間ほどで効果が表れる、と聞いていたので、手帳に、「自分だけでフォローできず、他部署まで影響があったミス」をカウントすることにしました。仕事に対しては特に意識せず、普段通りに作業。

最初の2週間、軽い頭痛や鬱傾向、食欲減退などの副作用がありつつ、ミスの量は大して変わらないように見えたのですが、その後の2週間、なんと、「自分でリカバーできず、他部署まで影響が及ぶミス」は1件もなくなりました。

大げさに言うと「人生が変わる」「生まれ変わる」

冗談みたいな話ですが、物心ついてから今まで、「この子はバカなことばっかりやって落ち着かない」とか、大人になっても「落ち着きないしバカなことばっかいってて仕事はミスばっかし」から、なんと49歳にして、脱却できました。

その後、またしても異動で、より手間がかかる作業をする部署に配属されたのですが、大きな間違いは人並みで済んでいます。小さな間違いや、忘れ物、なくし物等はそれなりにありますが、仕事上のミスに対する恐怖心が治療前と全く違います。自分の場合、本当に治療を始めて良かったと感じています。

人間のパワーの限界

ただ、治療を始めてしばらくして感じたことがあります。「仕事を終えるとものすごく疲労感があり、帰宅後は何をする気にもならない」ことが多くなりました。

よく、カフェインやエナジードリンクは体力を前倒しに使ってるだけ、と言われますが、自分が服用しているADHD治療薬も多少その傾向があるようで、「ADHDの自分の、元々少なめな集中力を、仕事にフルに使う」ことで、仕事のあとの疲労感が以前より大きくなるようです。治療薬といってもパワーアップするわけではないので、これは仕方ありません。

実際、ADHDの副作用と生活を検討して、投薬治療をあえてしない方もいらっしゃいます。人それぞれ症状も仕事も生活も違いますので、医師とよく相談したうえで対応することをお勧めします。

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